ふくしま医療機器開発支援センター見学
11月21日(木)に、高等部情報工業科の生徒が、ふくしま医療機器開発支援センターを見学しました。
センター長による施設概要について
センター長の小林様の説明から、本県は、各地に医療機器製造・開発・研究施設が多く、医療用機械器具の部品等出荷金額が13年連続で全国第1位ということが分かりました。一例として紹介された企業の中には、情報工業科の卒業生たちが働く会社もたくさんあり、ものづくりについて学ぶ私たちにとって、医療機器は切っても切れない関係であるということが分かりました。概要説明の後は、様々なプログラムを体験させていただきました。
①超音波(エコー)体験です。この人形は、まばたきをしたり、呼吸をしたり、脈を打ったりしていて、手元のモニターにリアルタイムでバイタルサインが表示されます。心臓や腸のあたりに、プローブをあてると、体の内部の状態を確認することができました。
②胸骨圧迫(心臓マッサージ)体験では、適切な速さや強さで圧迫できた回数が手元のモニターに表示されました。救急隊員が到着するまでやり続けなければならない大変さを学びました。
③引張試験見学では、結束バンドと針金をそれぞれ引っ張り、どのくらいの強さ【N】で破断するかを測定しました。教科書にも、金属の引張試験について書かれているので、興味をもって見学しました。医療機器は、強度や安全性に欠陥があってはならないということを学びました。
④機器類から発せられる微弱な電波等を計測する部屋を見学しました。機器から発せられる電磁波等の種類や大きさなどを計測できるそうです。外からの電波を遮断できる構造となっているそうです。
⑤腹腔鏡手術体験では、患者のお腹に空けた穴に、小型のカメラを入れると、内部の様子がモニターに映りました。鉗子(かんし)という器具を両手にもって、物をつかんだり、引っ張ったり、移動させたりする体験をしました。モニターを見ながらだと、距離感がつかみにくく、とても大変でした。
⑥手術室見学では、無影灯という、影ができない照明を使用していることが分かりました。
とても貴重な体験をすることができました。