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令和6年度 東北聾教育研究大会(福島大会)

 11月14日(木)・15日(金)の両日、令和6年度の東北聾教育研究大会が、本校を会場に開催されました。東北6県から約70名の教員等がこの研究大会に参加しました。
14日(木)は午前中には公開授業、午後は6つの分科会に分かれて研究協議を行いました。
 第1分科会は早期教育「親子間の豊かなかかわりに対する支援のあり方~保護者の伴走者としての相談支援の在り方~」を主題とし、東北福祉大学
准教授 鳩原 潤 氏より助言指導をいただきました。
 第2分科会は教科教育(文系)「日本語力を高め、考える力を高める指導の在り方」を主題とし、東北福祉大学 教授 大西 孝志氏より助言指導をいただきました。
 第3分科会は教科教育(理系)「個々の実態に応じた自ら考える力を育成するための授業作りを目指して」を主題とし、秋田大学 名誉教授 武田 篤 氏より助言指導をいただきました。
 第4分科会は自立活動「自己理解を深め、主体的に他者と関わりながら、自立と社会参加するための力を育むための支援の在り方」を主題とし、宮城教育大学 教授 菅井 裕行氏より助言指導をいただきました。
 第5分科会は重複障害「かかわりあいを育み、深めるための指導・支援の在り方」を主題とし、宮城教育大学 教授 松﨑 丈氏より助言指導をいただきました。
 第6分科会は生活指導・生徒指導「よりよい人間関係を育てる生活指導の在り方」を主題として、東北福祉大学 元准教授 高屋 隆男氏より助言指導をいただきました。

15日(金)は、金沢大学 教授 武居 渡氏より、「きこえない・きこえにくい子どもの言語発達と学習指導-コミュニケーション・手話・自己理解-」を演題として、ご講演いただきました。
 講演では、コミュニケーションにおける、子どもを主体とした考え方や各発達段階における、コミュニティでの重要なポイントや関わり方、聴覚障がい教育の専門性等のお話がありました。
 また合理的配慮の考え方、多様性を大切にしたろう教育を目指すことの重要性に関するお話がありました。
 〇ろう学校に在籍するすべての聞こえない子どもが手話と日本語の2つの 言語をもって、社会に羽ばたいてほしい。
 〇聞こえない子どもたちの幸せにつながる教育とは?
 →幸せを規定する要因は1つではなく、学力・読み書き・手話・友達・スポーツ…など何でもよく、自分を好きになれる聞こえない子どもを育てることではないか、等のお話は、我々に今後の方向性を指すものだと考えさせられました。

金沢大学 教授 武居 渡氏による講演